2018年2月21日水曜日

地域の現実を、首相は見えてるか


畠山和也 前衆院議員
「かけある記」

 まさに雪の壁!と言えるほどの滝川市内。観測史上最大の
積雪量のもと、気温も低いため雪庇(せっぴ)が大きな塊
(かたまり)となり、落ちた公営住宅や学校ではガラスが割
れる被害も生まれていました。道内各地で、豪雪による被害
が続いています。
 比較的温暖な新ひだか町や新冠町でさえ、雪の重みで
ビニールハウス500棟以上が倒壊しました。
新しく農業を始めた方も多く、私が行った先の農家も
沖縄から移住された方。子どもも小さく生活も心配ななか、
農業は続けたいとの意欲あるお話を聞きました。まわりのベテラン農家も被害を
受けたのに、まずは若い農家を支えようと除雪など手伝っているとのこと。
このような努力にしっかり行政は応えてほしいと、道議団や地元町議とで道への
要請もおこないました。
 国会では来年度予算案が審議されていますが、除排雪や雪害で苦しむ現場に行く
と、くらし向けの予算をまず増やすべきだ!とつくづく思います。しかし安倍首相
は米国の武器を次々と買う約束をして、膨らむのは軍事費ばかり。国会で質問でき
ない無念さはありますが、その分地域をまわると安倍政権の進む道はおかしいと
肌で感じるのです。
 ある首長さんとの懇談で、「弱い立場の人にこそ手が届く行政をしたい」との
お話をうかがいました。別の首長さんは、企業の利益を優先するような今の国政は
「片寄っているように思えます」と指摘。政治を変えたい思いは、確実に広がって
います。

2018年2月14日水曜日

生活保障法の提案


岩渕 友 参院議員
「国会かけある記」
 
 通常国会が始まり、初めての質問となる国民生活・経済に
関する調査会での参考人質疑を行いました。今年は「豊かな
国民生活の実現」を大きなテーマに、一回目は「子どもを
めぐる格差の取組」について、現場の方々から話をお聞き
しました。
 日本では7人に1人の子どもが貧困ラインを下回って
います。とりわけ深刻なのはひとり親世帯で、貧困率は
50%超え。そのなかでも、母子世帯の就労率は8割を超えて
高いにもかかわらず、非正規で働く人が多いために就労収入は低くなっています。
 質問の直前に北海道の新日本婦人の会のみなさんから、「子どもの貧困がひろ
がり、重すぎる教育費負担に家庭から悲鳴があがっており、教育費の大幅な軽減
を実現してほしい」「子どもの医療費無料化を国の制度に」と要望を受けたばかり。
お聞きした話を紹介しながら質問しました。子どもの貧困は、働き方、非正規雇用、
高学費と給付型奨学金制度など、社会全体の問題だと強く感じます。
 札幌市東区にある共同住宅で11名の方が犠牲になる火災事故がおきました。
同じ事故を繰り返さないために何が必要か。憲法25条には、「すべて国民は
健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」とあります。衆院予算委員会
で志位委員長は、生活保護削減を許さないと安倍政権に迫り、貧困打開に向けて
「生活保障法」を提案しました。憲法の立場で責任を果たす政治への転換へ、
力を尽くしたいと思います。

胸痛む困窮者火災事故


紙智子 参院議員
「国民の願いを胸に」

 札幌市で発生した生活困窮者の共同住宅「そしあるハイム」の
火災事故の現場に入り、NPO法人や行政から聞き取りと意見
交換を行いました。4日は現場に足をはこびましたが、9日は
関係者から話を聞くことができました。
 火災発生直後から火の勢いが激しく、かろうじて窓から救出
された方も息を引き取られたとの無念の思いを聞くと、亡くな
られた方、被災された方が、それぞれどんな人生を歩んでこら
れたのか、その命の重みに、胸が締めつけられます。
 今の法律では、有料老人ホーム、無料低額宿泊所にも該当
せず、法的位置づけが曖昧なために行政が把握できなかったでは、すまされないこと
です。地方公共団体の役割は住民の福祉の増進をはかることです。行政が連携すれば
生活困窮者を把握することは不可能ではありません。
 貧困と格差を広げた安倍政権のもとで、類似の施設が増えています。そこで生活
している人は、さまざまな事情で生活困窮に陥り、助けを求めてたどり着いたのです。
NPO法人の方は、「行き場のない人がいる。法律の位置づけが必要だが、規制が
厳しいと、追い出しになる」といいます。
 地方公共団体の制度からも国の制度からも手が届かないなら、新たな仕組みが必要
です。命を尊び、誰もが安心して暮らせる社会をつくるために、政治の果たす役割が
ますます重要です。
               (しんぶん赤旗 2018.2.11掲載)

2018年2月7日水曜日

東北・北海道を走る


紙智子 参院議員
「国会かけある記」

 日本列島に厳しい寒気が流れ込み日本海側を中心に大雪が
降り続き、東京にも大雪を降らせました。そんな1月末から
無事行けるかどうか不安をかかえながら福島、秋田、北海道
を走りました。
 27日福島市の鳳来地域のつどいでは、憲法9条の改憲
発動を許さない3000万署名で団地に入ったところ「署名
を断る人は一人もいなかったよ」と報告がありました。
うれしいことに、18歳の青年を党に迎えることが
できました。
 福島県川俣町の演説会では、阿部裕美子県議と、県議補選をたたかう26歳の
大橋さおりさん、地元の町議さんがそろいました。「震災・原発事故から7年目、
山の除染は手が付いていない」と町議さん。
 30日には秋田県へ。地上配備型迎撃ミサイル「イージス・アショア」配備の
候補地と言われる秋田市自衛隊新屋演習場の周辺に調査に入りました。
 周辺には県庁、市役所、小学校、中学校、保育園、福祉団地もあります。懇談会
に参加すると、「アショアって何?」、「こんなところに迎撃ミサイルを配備すれ
ば逆に標的とされるのではないか」、「どうしたら止められるのか」など不安が
いっぱい。国は何も情報を出しません。まずは情報を出させ、しっかり議論しな
ければなりません。
 2月4日は、北海道党の会議に参加しました。立憲民主党、社民党、市民の風の
皆さんが来られ挨拶されたことは、画期的です。来年の統一地方選挙、参議院選挙
で必ず勝利・前進する決意を新たにしました。

2018年2月1日木曜日

くらしの声を安倍政権へぶつけたい


はたやま和也前衆院議員
 「かけある記」

 各地での党と後援会の「新春のつどい」などへ
足を運びました。まわれない地域にはメッセージ
を届けさせていただきました。じっくり時間を
とって道内をまわりたいと思いますので、よろ
しくお願いします。
 「市民と野党の共闘」の時代を象徴する
ように、立憲民主党の衆議院議員や社民党、
新社会党からの代表、市民団体のみなさんなどと
同席する機会が増えました。どなたも「安倍首相
の九条改悪を止めよう」と口にされます。私も
「今年こそ安倍政権を終わらせる年にしよう」と
力を込め、会場に「よし」という声や、連帯の
雰囲気が広がります。ここにこそ政治を変える道
がある!と実感します。
 野菜や灯油の値上がりでくらしが大変ななか、今でも高い国民健康保険料(税)が、
4月から制度が変わるため上がるのではと不安の声も広がっています。先日、札幌市
への交渉に同席し、私からも国会での論戦にも触れて「ふみこんだ対策を」と求め
ました。働き方「改悪」に社会保障の削減、来年には消費税増税までねらう安倍政権
に対しても、苦しい生活の実態をぶつけたい気持ちでいっぱいです。
 先日、私のフェイスブックに「離島の一人一人にも配慮した訴えを」とのご意見を
いただきました。道内をまわると、除排雪が追いつかず移動が大変な町もあります。
どこに住んでいても、安心してくらせる日本を。憲法を守り活かして、子どもたちへ
平和な未来を。政治の役割の重さを痛感する毎日です。