2017年8月23日水曜日

農業への熱い情熱たぎる姿


紙智子 参院議員
「国会かけある記」

 太田原高昭先生(北海道大学農学部農業経済学科教授、
名誉教授)が亡くなられました。講演などでは、いつも
笑顔で、実に楽しそうに語りかけ、それでいて、農業への
熱い情熱がふつふつとたぎる姿が目に浮かびます。
 北海道農業が危機に直面していた時には複合経営を
提案し、農家の経営を支えました。
日本共産党が「農業再生プラン」を提案し、各地でシンポ
ジウムを開催しましたが、パネリストをこころよく引き受け
てくださり、研究者の立場から発言してくださいました。
 北海道農業の特徴である「輪作体系」についても、「同じ作物を同じ土地に植え
続けると、連作障害が生まれるので、それを防ぐ方法として、農家自身が編み出し
たのが輪作体系であり、麦、大豆、ビート、馬鈴薯などを、ローテーションを組ん
で作付けする、変えることで連作障害からは解放された」と農家の取り組みを
評価し、励ましました。
 安倍政権が進めるTPP(環太平洋連携協定)や「農協改革」についても、
ずばり本質的な問題を指摘し、協同組合そもそも論を解き明かしてください
ました。政府が、地域に重要な役割を果たしている総合農協を否定する背景に、
農協マネーとJA全農が持っている農村市場を狙う、日本と米国の資本の野望が
あることを明らかにし、農協解体を止めるために、衆議院の農林水産委員会で意見
陳述もしてくださいました。心からの感謝を込めて、哀悼と、今後の奮闘を誓い
たいと思います。