2017年7月26日水曜日

欧州訪れ新たに決意


紙智子 参院議員
「国民の願いを胸に」

 参議院の委員派遣で、東欧のチェコ、ポーランド、北欧の
フィンランドなどを訪れました。どの国も美しい中世の町並みが
あります。
 しかし、美しいだけではない、重い現実を内在させて、今に至
っていると痛感しました。かつてカンヌ映画祭の最高賞を受賞し
たロマン・ポランスキー監督の映画「戦場のピアニスト」の舞台
となったポーランドのワルシャワで、ユダヤ人が強制的に住まわ
された居住地区であるゲットーやワルシャワ蜂起の博物館を訪れ
ると、ナチス・ヒトラーの侵攻をうけ、抑圧された歴史の爪痕があります。
  説明員の話を聞き、「戦場のピアニスト」の映像がよみがえりました。ユダヤ人
ピアニストであるシュピルマンは、強制労働を強いられながらも、反ナチス地下
活動組織に関わり、ゲットーのそばの一室に隠れ住みます。ドイツ軍との激しい
交戦の中でヒュピルマンが、ついにドイツ軍将校に見つかります。ピアニストで
あることをあかすと、ピアノの演奏を命じられ、ショパンの「夜想曲20番」を
演奏。その見事な演奏に、ドイツ軍将校は、ピアニストであることを認め、彼を
解放する。実話に基づく作品として、話題となった一コマです。
 ちょうどこの7月、国連の会議で核兵器禁止条約がはじめて採択されました。
あらためて核兵器も戦争もない世界への決意を新たにしました。
              (しんぶん赤旗 2017.7.23掲載)