2017年12月28日木曜日

前進する「「原発ゼロ」運動


岩渕 友 参院議員
「国民の願いを胸に」

 広島高裁が四国電力の伊方原発3号機の運転差し止めを
命じる決定を行いました。決定は約130㌔の距離にある
阿蘇山の噴火の影響を指摘し、火山国の日本で原発を動か
すことがいかに危険か、警鐘を鳴らすものとなりました。
 決定が出た直後、官邸前抗議行動に参加しスピーチしま
した。寒いなか、いつもより多くの方々が参加しており、
一緒に声をあげました。京都の行動ではくす玉を用意して、
決定をお祝いしたとか。22日の官邸前行動にはさらに多く
の方が参加しています。
 新潟県では米山知事が、福島原発事故の検証なしに柏崎刈羽原発の再稼働の議論
はできないという立場を堅持し、10月に行われた生業(なりわい)訴訟判決は国と
東京電力の責任を断罪しました。全国に広がる原発ゼロを求める世論と運動は、
確実に前進を築いています。
 安倍政権はこの一年、再稼働のために、前復興大臣が「避難は自己責任」と発言
したように、原発事故を終わったことにする動きを加速させてきました。最近も
損害賠償や除染の問題など、次々と相談が寄せられたいます。
 エネルギー基本計画の見直しが進められていますが、経団連などからは原発の
新増設を求める声があがっています。許すわけにはいきません。引き続き、安倍
政権に原発ゼロの決断を迫り、福島切り捨てを許さないたたかいを広げるために
力を尽くします。
             (しんぶん赤旗 2017.12.26掲載)

2017年12月22日金曜日

国民の苦悩見えない安倍政権にノー


紙 智子 参院議員
「国会かけある記」

 特別国会が終わりました。「丁寧に」「謙虚に」と言う
安倍総理の言葉の軽さ。森友・加計問題で、言い逃れる
ばかりで疑惑が深まるばかりでした。
 国民の苦悩も見えない安倍総理。農業においては、来年度
から米の直接支払交付金の廃止(戸別所得補償の廃止)で
どれだけ生産者の所得が減るのか、歯止めなき自由化路線
が、どれだけ農業・地域経済の打撃になるのかを見ない。
 北海道での実弾演習もひどい。防衛省に対し畠山和也
前衆議院議員と、11月27日から12月5日にかけて
行われていた別海町矢臼別演習場での沖縄駐留米海兵隊の実弾射撃訓練について、
中止を求めました。「沖縄の負担軽減のために全国5ヵ所に分散してやる、訓練は
沖縄の訓練と同質同量」「酪農地域なので早朝と夜間はひかえる」と受け入れ自治
体に約束していたのに、夜間訓練はやる、SACO合意になかった小火器実弾訓練
はやる、残虐兵器の白リン弾も使うなど、なし崩し的に拡大していると抗議しました。
 沖縄の負担軽減と言いながら、オスプレイの配備や相次ぐ事故など、沖縄の負担
は拡大しています。基地があるから繰り返される、この上さらに軍事力強化、憲法
9条まで変えようとする安倍政権にノーの声を突きつけましょう!
 直近の世論調査でも「来年の通常国会で改憲発議に賛成は20.9%、反対は
68.4%と示されています。「安倍9条改憲ノー!」の3000署名を広げ
に広げ、断念させましょう!

「謙虚に」一体どこへ


紙 智子 参院議員
「国民の願いを胸に」

 「丁寧に」「謙虚に」という言葉はいったい何だったので
しょうか。森友・加計問題は、言い逃ればかりで疑惑は深まる
ばかりの特別国会でした。
 そんな中、「逃げる安倍政権を追い詰める鋭い切り込み、
国民にわかりやすい論戦で、元気をもらった」など日本共産党
の論戦への反響が寄せられました。
 私も農林水産委員会で、閉会中審査も含めて3回質問する
ことができました。6月から半年も国会を開いていなかった
ので、やるべき課題は山積です。
 来年から米の直接支払い交付金の廃止によって、生産者はどれだけ所得が失わ
れるのか、生産調整から国が撤退して、需給調整に誰が責任を持つのか。また
畜産・酪農問題でも、不安を乗り越えようと努力しているときに、TPP(環太
平洋連携協定)11や日欧EPA(経済連携協定)など歯止めなき自由化を進める
ことが、どれだけ農家に不安や苦しみを与えているのか。
 東日本大震災特別委員会も、ついに一度も開かずじまいでした。こんな安倍政
権に国民は黙ってはいません。たたかいの火は、新たな広がりをみせています。
 14日、新宿駅で「安倍9条改憲ノー!」の3000万署名に参加しました。
老若男女を問わず、次つぎと署名。10代の若い女性は、「戦争だけは嫌だから」
と署名しました。戦争する国にしないため、9条改憲を発議させないたたかいを!
              (しんぶん赤旗 2017.12.17掲載)




























2017年12月13日水曜日

野党が力を合わせた特別国会


岩渕 友参院議員
「国会かけある記」

 「古い友人、新しい友人と力を合わせることができること
は喜びです。一緒に頑張りたい」。ある団体の大会でこんな
挨拶をされた方がいました。先日閉会した特別国会でも、
野党が大いに力を合わせました。当初は8日間だった会期を
39日間にさせました。質問時間の配分で、5対5の提案を
3対7に押し返しました。
共謀罪廃止法案など3つの法案を共同で提案しました。
引き続き国会の内外で力を合わせていきます。
 私は経済産業委員会で質問の機会をいただき、原発事故を
めぐる問題を質しました。10月の生業訴訟判決は、国と東京電力を断罪しました。
ところが東京電力は、「福島への責任を果たすため」として、新潟県の柏崎刈羽原発
の再稼働を進め、国は再稼働にお墨付きを与えています。先日も福島第一原発三号機
の温度計が事故当初から故障していたことが6年以上も経って発覚するなど、事故
収束と廃炉でのトラブルが続き、それを隠ぺいする東京電力の体質や危機意識の欠如
は深刻です。
東京電力に原発を動かす資格がないことは明らかです。
 東京電力の再建計画には当初から柏崎刈羽原発の再稼働が盛り込まれてきましたが
、計画通りに進めることはできていません。それは、福島県民、新潟県民、国民が
再稼働に反対する声をあげてきたからです。みなさんと、原発ゼロと再生可能
エネルギーへの転換を実現するために力を尽くします。

ふるさと守る思い熱く


畠山和也 前衆院議員
「国民の願いを胸に」

 伯父の葬儀のため、宮城県加美町へ足」を運び
ました。町の教育委員会委員などを務めていたことも
あり、猪股洋文町長が弔辞を読んでくださいました。
 私が日本共産党前国会議員ですと話すと、「高橋
千鶴子議員にお世話になっています」と指定廃棄物
最終処分場問題にも触れられ、対話が弾みました。
 夜は、親戚と政治談議に。在宅ヘルパーとして働く
私のいとこは「食事を作ってと頼まれるけど、
冷蔵庫を見たら野菜が一つ。少ない年金で暮らして
いる現実を安倍首相は知っているのかしら」。「知ってるはずないでしょ」と
手厳しい伯母の話しに相づちを打ち、夜は更けていきました。
 葬儀後、ただちに北海道・新ひだか町へ赴き、JR日高本線を「守る会」のみな
さんと対談。翌週には、新ひだか町長はじめ、航空会社元副社長や北海道新聞元
専務取締役、中央競馬会役員がずらり並んで鉄路の意義を語り合うフォーラムに
参加しました。
 「引き続きインバウンド(外国人の日本旅行)は増える」「鉄道は全国民に
とって必要なもの」と大幅に時間を超過して、熱気あふれる議論に感動しま
した。
 愛着のあるふるさとで、安心してくらしたいというのは誰もが願っている
ことです。もっと多くの方と膝を交えて話し合いたいと思いをめぐらせる毎日
です。安倍首相、国民の声が聞こえますか?
           (しんぶん赤旗 2017.12.10掲載)

2017年12月7日木曜日

もっと「鉄路を守れ」の声を


畠山和也 前衆院議員
「かけある記」

 JR北海道が10区間13路線の「維持困難」を発表
して、1年が経ちました。この問題は沿線住民の問題
だけでなく、北海道の未来にかかわる課題です。通学・
通勤・通院、物流や観光、駅舎も含めた町づくりなど、
道内各地で鉄路を守るとりくみが広がってきました。
 先日は新ひだか町で、日高本線の早期復旧や活用を
めざしてフォーラムが開かれました。基調報告をした
酒井芳秀・新ひだか町長は「国の抜本的な支援が
必要」と強調され、元エアドゥ副社長や元北海道
新聞専務などのパネリストが「日高は観光に適した地域」「鉄道は全国民にとって
必要なもの」など応じました。住民からの発言も続き、予定時間を大きく超える
ほど熱気ある集まりでした。
 札幌では、鉄道施設の安全も問われています。党道議団と厚別区へ、高架からの
落下物調査にも行きました。重さ2・5キロのコンクリ片が落下し、調べたら今年
だけで20件の落下があったのです。6月には手稲区で、18キロの柵が落ちて
います。JR北海道は「金がない」などと言ってる場合ではありません。改修など
急ぐべきです。
 合わせて問われるのは国の姿勢です。こんな状況になっても、なお国はJR北海道
まかせにするのでしょうか。国には、公共交通の安全の責任はないと言うので
しょうか。新ひだか町のフォーラムでは、コーディネーターの方から「もっと道民
も声をあげましょう」と呼びかけられました。私もいっしょに運動を広げます。

2017年11月30日木曜日

説明せず、議論せずの政治手法は許されない


紙 智子 参院議員
「国会かけある記」

 考えてみると、昨年の今頃はTPP(環太平洋連携協定)
の論戦のまっただ中。米国がTPPの離脱を表明したため、
発効の見通しもなくなったのに、なぜ批准するのか、まとも
な説明もせずに、安倍政権は会期を延長してまで強行し
ました。
 その強行ぶり、説明しない政治手法は変わっていません。
今年の特別国会、いよいよ疑惑隠し、情報隠しを続ける
安倍政権との対決が始まります。先ず予算委員会で、
続いて農水委員会を含め常任委員会が続きます。
いま質問のための調査や役所からの聞き取りを行っています。安倍政権がTPPは
アメリカ抜きの11か国で「大筋合意した」と言うけれど、凍結項目が20項目、
未解決のテーマが四つもあります。一致していないのに「大筋合意」とは余りにも
「前のめり」。
しかもアメリカからは経済対話でTPP以上の要求が迫られると言われる。
 TPP11では、条約の発効要件から「参加国のGDP85%」を外したこと、
国民の利益を損ないかねないのに国会で議論もせず、なし崩しは許せません。
群馬に続き今週は新潟へ聞き取りに行きます。北海道と同様、日本有数のコメ
どころ。米価も生産量も全国一位。減反廃止と米の直接支払い交付金の廃止で
どんな影響が出るのか。   
 先の総選挙では市民と野党の共同によって、自民党を破った新潟。TPPを
はじめとする農業つぶしや原発再稼働をめぐり、安倍政権にノーの審判を下した
現場の声を聞き取り論戦に生かします。

静かな議場に活気


岩渕 友 参院議員
「国民の願いを胸に」

 特別国会での本格的な国会論戦が始まりました。通常国会
閉会から実に5カ月ぶりのことです。安倍晋三首相は所信
表明演説で森友・加計問題には一言も触れず、「丁寧」と
いう言葉とはほど遠いものでした。
 日本共産党は衆議院では志位和夫委員長、参議院では山下
芳生副委員長が代表質問に立ちました。参議院の本会議場
では、山下さんが質問を始めると、待ってましたとばかりに
野党席から「そうだ」の声。自民党席からは負けじとやじが
飛んで、それまで静かだった議場が急に活気づきました。
それだけ安倍政権の本質を突いた質問だったということだと思います。
 衆議院では沖縄の問題で、参議院では原発と福島の問題で政府の姿勢をただし
ました。福島の方がツイッターで「涙が出た」と書いてくれました。
 先月、福島地裁は生業(なりわい)訴訟で国と東京電力を断罪する判決を下し
ました。
 ところが安倍首相の所信からは、原発事故に対する国の責任が全く感じられま
せん。それどころか、東京電力・柏崎刈羽原発の再稼働を認め、東海第2原発の
40年を超える運転を申請。一方で、避難指示区域外から県外の雇用促進住宅に
避難する世帯の追い出しを容認するなど、再稼働のために原発事故を終わった
ことにしようとする動きを加速させています。再稼働も福島切り捨ても許さない。
安倍政権の暴走を許さない。国会論戦で力を尽くします。
             (しんぶん赤旗  2017.11.26掲載)

2017年11月21日火曜日

話し合いで解決するのが”かっこいい”


岩渕 友 参院議員
「国会かけある記」

 いよいよ本格的な冬がやってきました。寒い中でも、安倍
政権の暴走を許さない運動は熱い。
 憲法9条改悪阻止の3千万人署名。東京では毎週木曜日に
日本共産党が街頭宣伝をスタートさせ、国会議員団も参加
しています。私も訴えました。驚いたのは反応のよさです。
署名板を持った途端、「署名します」と声をかけてくれた
のは大学生でした。「戦争になったら真っ先に行くことになるのは僕たちです。
戦争するんじゃなくて、話し合いで解決するのがかっこいい
と思います」と話してくれました。その後も次々署名をする方が。
 毎日新聞の世論調査では、改憲案の発議を「急ぐ必要はない」という回答が
66%に上っています。改憲勢力が3分の2の議席を持つなかで、9条を守りたい
という思いが広がっていることを感じます。
 寄せられる声はそれだけではありません。「安倍首相って何でも強引に進めよう
としてこわいよね」「共産党に頑張ってもらわなくちゃ」など、安倍政権への怒り
や不安と同時に、日本共産党への期待も大きい。
 特別国会ではようやく行われた所信表明はあっという間に終わりました。
「丁寧」な説明とはほど遠く、多くの新聞も「物足りない」と報道しています。
与党が野党の質問時間を削ろうとしていることを許すわけにはいきません。
一つ一つがたたかいです。
 徹底的な議論で国政の問題を質す、安倍暴走政治を許さないたたかいを国会
内外で広げるために力を尽くしたいと思います。

 

新たなたたかい始まる


紙智子 参院議員
「国民の願いを胸に」

 総選挙後の特別国会は、国民を無視する安倍政権の身勝手
さと市民と野党の共同の力の対決が鮮明になる中ではじまり
ました。
 総理に再選されたとたんに、国会を閉じようする安倍総理
に1カ月以上の審議を求め、39日間の会期を確保。総理の指示
による「野党の質問時間の削減」も、野党の質疑時間を与党の
2倍の時間まで押し返し、加計学園などの疑惑隠しの追及の論
戦を行うなど、総選挙を受けて新しいたたかいが始まりました。
 何と言っても、1日に国会開会以降、市民、民主団体の動きが
活発です。安倍改憲ストップ3000万署名推進の院内集会、労働法制改悪阻止を
掲げる全労連、国民大運動や建設アスベスト訴訟の原告団、さらに医療・介護、
社会保障切り捨てノーの院内集会。北海道の農民連盟も院内集会を開催し、初めて
日本共産党に案内があり、あいさつしました。
 要請の内容は、すべて切実です。こうした取り組みを通じて共同を発展させる
ことの重要性を感じます。「畠山(和也)さん、残念だったけど次は必ず!」と声も
かけられました。
 17日、安倍総理の所信表明演説が行われました。国会で総理がまともに口を開いた
のは半年ぶり。「謙虚で丁寧な説明」といいながら、加計学園問題などは全く言及が
ありませんでした。日本共産党の奮闘がいよいよ求められています。
                (しんぶん赤旗 2017.11.19掲載)

2017年11月13日月曜日

君たちはどう生きるか


畠山和也 前衆院議員
「かけある記」

 総選挙後のご挨拶で、全道に21ある党地区委員会
事務所をまわりました。「また、がんばろう」など
あたたかい激励をいただき、党員や後援会員のみな
さんからは選挙中の奮闘の様子もうかがいました。
悔しさと確信を胸に、切実な道民要求の実現と次なる
たたかいの輪のなかで、私も力を尽くします。
 JRでの移動が多く、本を読む時間ができたのは
幸いです。手にしたうちの一冊は、今年になり漫画化
された「君たちはどう生きるか」。原作は、雑誌
「世界」の編集長も務めたことがある吉野源三郎さんの小説で、私も大学時代に
先輩から薦められて読んだものです。
 堅苦しい題名とは違い、中身は旧制中学二年の「コペル君」が学校生活・社会
生活で感じた純粋な疑問を「おじさん」へ手紙で伝え、それへの返答を通し
「ものの見方」が交流される、というものです。道徳的というより社会的に返答
する「おじさん」が言いたいことは何かと、学生時代によく議論したものでした。
 返答のなかに、コペルニクスの時代に触れて「自分たちが宇宙の中心に座り込
んでいる」と考える生き方をするのか問う場面があり、すぐ安倍首相のことが頭に
浮かびました。追及を逃れるために、国会の期間を短くしたり与党の質問時間を
増やそうとしたり、この現状を若い世代はどう受け止めているのか知りたくなり
ました。もっと彼らのなかに飛び込んで話をしていきたい。
 ちなみに、この漫画はいま私の娘に貸し出し中です。

守れ鉄路 新たなたたかい


畠山和也 前衆院議員
「国民の願いを胸に」

 一生懸命応援してくれた青年が「元気になれま
せん」とネット上に書き込んでいました。その思い
が痛いほどわかります。私がくよくよしている場合
ではありません。JR北海道や「核のゴミ」処分
問題と準備していた質問ができない悔しさをバネに、
とことん北海道で活動していきます。
 道内の党地区委員会を訪ね、JRで回っています。
家族連れや観光客もいれば、通勤や通学に使って
いる方たちが次々乗車します。
 先人たちはどうやって鉄路を敷いていったのだろうか、改めて関心が湧いて
きます。
 行く先々で「力になれずごめんね」「また頑張ろう」と熱い激励を受けます。
鉄路がなくなるということは、人と人との出会いや、築き上げてきた北海道の
歴史、つながりを失っていくことです。これで地方が元気になるはずがありま
せん。
 国民の共有財産を切り刻み、利益優先、市場まかせで出発したJR。北海道
はこの30年間で本州との格差が広がり、地域経済の破壊が深刻化しました。
 欧州では、人のつながりを断つなと国の責任で維持しています。
 安倍首相は、米国から求められるまま新たな武器を買う約束をしました。その
お金の一部で鉄路は守れるではないか、国会で徹底的に追及したい気持ちでいっ
ぱいです。
 JR北が廃止を狙う釧網本線。網走駅から乗り込んできた高校生がまぶしい。
この子たちの未来を奪われてたまるか、新たなたたかいは始まっています。
         (しんぶん赤旗 2017.11.12掲載)

2017年11月9日木曜日

群を抜く実績の議席の回復へ


紙智子 参院議員
「国会かけある記」

 あっという間の総選挙。希望の党と言う逆流が生まれる
なか、市民と野党の共同は前進したとの思いはありますが、
北海道で共産党の議席、畠山和也議員の議席を失ったと
いう複雑な思いでいます。
 安倍政権は6月に通常国会を閉会してから、内閣改造を
行った後も野党の臨時国会開催の要求に応えず国会論戦を
避けました。そして、いきなり9月28日には野党の共同
が進むのを恐れて臨時国会を開き衆議院の解散に打って
出ました。「森友疑惑」「加計疑惑」などを隠ぺいし、
9条の改憲も農政もまともに語ることはありませんでした。
 私たちは、市民と野党の共同を分断する新たな逆流に屈せず、安倍暴走政治
を終わらせるために奮闘し、立憲主義、民主主義を取り戻す貴重な第一歩を築く
ことができました。
 11月1日に国会が始まり安倍内閣が継続することになりましたが、与党議員
からは「(総選挙に勝ったが)信任を受けたと考えるのは早計だ」と言う声が出
るなど、盤石ではありません。
 畠山前議員が取り組んだTPP(環太平洋連携協定)の批准を許さないたた
かい、農協解体など安倍官邸農政と対決するたたかいは、大きな財産を築きま
した。JR北海道の廃線問題、泊原発、豪雨被害など、道民の切実な願いを
実現する活動も群を抜きました。
 畠山前議員は「いつでも国会に戻れる活動をする」と言われましたが、安倍暴走
政治をストップさせ、北海道の議席をいち早く回復するために頑張る決意です。


 

2017年11月3日金曜日

ブレずに市民と野党の共闘大きく


岩渕 友参院議員
「国会かけある記」

 「結果は残念だったけれど、共闘の勝利は大きい。もっと
みんなを励ましてほしい」と、街頭演説の後に声をかけられ
ました。「選挙区の当選おめでとうございます」と声をかけ
てくれる記者がいたり、「選挙区は共産党、比例は立憲民主
に入れたからね」という方もいました。市民と野党が力を
合わせれば自民党に勝てることが示されました。共闘に大き
な逆流が持ち込まれても、ブレずに共闘の旗を掲げ、
本気でたたかう日本共産党への反応は熱く、信頼と
期待を大いに感じる選挙でした。
 残念ながら議席に届かなかったみなさんのところを訪ねました。議員室の片付
けに追われてゆっくり話すことはできませんでしたが、「全国の方々の思いが
つまった要望書を持って行けなくて残念」「資料を片付けていたら、たくさんの
線が引かれていて、頑張ってきたと思った」「また戻ってこられるように頑張る
から」など、話を聞けば聞くほど、「これからだ」という気持ちになりました。
畠山室の秘書からは、「選挙後に質問したいと思っていた問題がある。代わりに
やってほしい」と話がありました。これまで以上に畠山さんとの連携が必要です。
 選挙が終わった途端、ほとんど触れなかった9条改悪を口にし、「謙虚に」
「愚直に」と言いながら、まともな審議をしようとしない安倍政権。野党の質問
時間を減らそうとする動きもあります。暴走政治に立ち向かう、市民と野党の
共闘をもっと大きく。全力を尽くします。

2017年10月27日金曜日

たたかいはこれから


畠山和也 前衆院議員
「かけある記」

 先日の総選挙で、日本共産党は議席を21から12へ
減らし、北海道でも比例区での議席を失うこととなり
ました。ご支持や応援いただいた多くの方の期待に
応えられず、申し訳ない思いでいっぱいです。
(法律上、この紙面でお礼を述べられないことを
ご容赦ください)
 選挙期間中も、仕事をかけもちしないと生活でき
ない青年や、親戚に自衛官がいて改憲に不安を感じて
いる方などの話をうかがいました。毎日「安倍政権を
終らせてほしい」との声も寄せられました。これまでの私自身の活動も振り返り、
切実な声に応えられる力をつけなければと思っています。
 同時に、市民と野党の共闘が実現できたことは大きな財産でした。各小選挙区
で結んだ協定書には「安保法制の廃止をめざす」「憲法九条の改定に反対」などが
明記され、新しい議席も獲得できました。この流れを止めることなく、共闘で勝利
した議員にもがんばってもらわなければなりません。
 今回の結果をもって安倍首相は「国民から信任を受けた」と言い張るでしょうが、
そんな言い分は許さない新たなたたかいを進めたい。憲法9条改悪には、反対の声
が多数です。もっと根を張り、もっと結びつきを強める活動のなかで、安倍政権の
暴走を止める流れは必ず大きくできると思っています。負けられません。
 読者のみなさんにも、引き続き日本共産党への応援を心からお願いいたします。
「たたかいはこれから」です!

2017年10月18日水曜日

やれることすべてやり尽くしましょう!


紙智子 参院議員
「国会かけある記」

 公示後、市民と野党の統一候補となった小選挙区2区、
7区、9区、12区に入り、候補者とともに街頭から訴え
ました。また比例カーでも札幌市内1区、3区、4区、
空知の10区、上川の6区へと回りました。稲刈りも
終わり、一日一日と紅葉がすすみ、赤や黄色の色彩の
鮮やかさに秋の深まりを感じますが、安倍暴走政治への
怒りも感じます。
 「市民と野党の共同の力、日本共産党の躍進で、安倍
暴走政治を退場させる絶好のチャンスです!」の訴えに、
通り過ぎる車の窓から手を振り、クラクションが鳴ります。農村地域に入り
JA(農協)と懇談すると、直接の政権批判は避けながらも、「米の直接支払い
交付金(いわゆる所得補償)が来年からゼロになる。わが農協では所得が
約37億円も失われることになるに等しい」などと、深刻な実状が語られました。
 住民と一番近い地方自治の現場からの目線も、国の政治をシビアに見ています。
道東を回ったときに、ある自治体で、「安倍さんは、消費税の増税分の予算を、
子育てと教育に使うと言うけれど、わが町では、すでに人口減を止めようと、
子育てのための対策を厳しい財政の中で、やりくりしてきた。今まで国は、
財政に余裕があるなら、地方交付金は削減する、ペナルティをかけると言って
きた。勝手だ」との意見は、安倍首相のすりかえの理屈を鋭く見抜くものだと
感じました。
 いよいよ最終版、勝利に向けて、やれることはすべてやり尽くしましょう!

2017年10月15日日曜日

国民の手に政治をとりもどすとき


岩渕 友参院議員
「国会かけある記」

 2年前、安保法制が強行されたときの国会前を思い返し
ています。「戦争法案今すぐ廃案」というコールは、採決
が強行された瞬間「戦争法は今すぐ廃止」と変わりました。
誰もあきらめていませんでした。そして、「野党は共闘」
という声に押されて、市民と野党の共闘が実現しました。
市民と野党が力を合わせて、安倍暴走政治を終わらせる。
誰もあきらめず、政治を前に進めてきました。
2年間、市民と野党の共闘が育んできたものは、簡単に
壊せるものではない。その通りだと自信を持って言えます。
 北海道での候補者一本化は全国を励ましています。日本共産党は7選挙区で
立候補を取り下げました。地域の隅々まで足を運び、苦労や困難に寄り添い、
政治を変えるために何としても国会へと、何度も決意をされてきたと思います。
 ともに歩んできた支持者、後援会員、党員のみなさん。みなさんの気持ちを
思うとき、敬意という言葉では言い尽くせない気持ちになります。そして統一
候補になったみなさんの大奮闘に胸が熱くなります。市民と野党が力をあわせ、
安倍暴走政治を終わらせる。国民の手に政治を取り戻す選挙です。
 街頭で訴えていると、ブレずにスジを通す日本共産党にかつてない期待が寄せ
られます。北海道での党議席は立場を超えて共同の輪を広げる力になってきま
した。この議席を必ず。そしてさらに増やして、国会でともに奮闘したい。
必ず勝ちましょう!私も全力を尽くします。

比例を軸に頑張ろう!



紙智子 参議院議員
「国会かけある記」

 2014年の12月14日夜、畠山和也氏当確を聞き、11年ぶりの北海道の衆議院議席回復に心の底からバンザーイ!を叫びました。あれから、はや2年10か月。日本共産党の衆院議員は8人から一気に21人に躍進し、その力で政治を動かしてきました。質問時間が倍以上に増え、テレビに出る機会が増えました。衆院の農林水産委員会の議員は、ゼロから2議席に、南関東ブロックで千葉県の斉藤和子さんと畠山和也さんになりました。   
 畠山議員は、当選から1ヵ月に満たない年明けの2015年1月に、党議員のトップバッターとして初質問し、酪農現場の実態を告発しました。私も応援傍聴し堂々と質問する姿に、感動しました。ゼロから2人に増えたことによって、TPP(環太平洋連携協定)や「農政・農協改革」など、安倍官邸農政と対決し、論旨明快な論戦は存在感を示しました。北海道にとって、比例の一議席回復が、どれだけ大きな意味を持つのかを痛感した2年10ヵ月です。
 夕張へ、矢臼別へ、高波被害、台風被害の現場へ、オスプレイ飛来への抗議へ、泊原発、幌延の調査、再稼働を許さないたたかい、時には金曜日行動を励まし、JR北海道の鉄路廃線問題では、道議団や地方議員とも連携し、ほとんどの関係自治体へ足を運び、懇談し、国会で論戦、打開の道を政策にまとめました。
 この力が倍以上になったら、人々の願いに応え政治を変えることができる! さあ、比例を軸に勝利へ頑張ろう!

2017年10月7日土曜日

比例を軸に頑張ろう!



紙智子 参議院議員
「国会かけある記」

 2014年の12月14日夜、畠山和也氏当確を聞き、11年ぶりの北海道の衆議院議席回復に心の底からバンザーイ!を叫びました。あれから、はや2年10か月。日本共産党の衆院議員は8人から一気に21人に躍進し、その力で政治を動かしてきました。質問時間が倍以上に増え、テレビに出る機会が増えました。衆院の農林水産委員会の議員は、ゼロから2議席に、南関東ブロックで千葉県の斉藤和子さんと畠山和也さんになりました。   
 畠山議員は、当選から1ヵ月に満たない年明けの2015年1月に、党議員のトップバッターとして初質問し、酪農現場の実態を告発しました。私も応援傍聴し堂々と質問する姿に、感動しました。ゼロから2人に増えたことによって、TPP(環太平洋連携協定)や「農政・農協改革」など、安倍官邸農政と対決し、論旨明快な論戦は存在感を示しました。北海道にとって、比例の一議席回復が、どれだけ大きな意味を持つのかを痛感した2年10ヵ月です。
 夕張へ、矢臼別へ、高波被害、台風被害の現場へ、オスプレイ飛来への抗議へ、泊原発、幌延の調査、再稼働を許さないたたかい、時には金曜日行動を励まし、JR北海道の鉄路廃線問題では、道議団や地方議員とも連携し、ほとんどの関係自治体へ足を運び、懇談し、国会で論戦、打開の道を政策にまとめました。
 この力が倍以上になったら、人々の願いに応え政治を変えることができる! さあ、比例を軸に勝利へ頑張ろう!

2017年9月28日木曜日

変えるチャンス、意気高く!


畠山和也 衆院議員
「国会かけある記」

 いよいよ解散・総選挙! 1ヵ月もない超短期決戦です
が、全道の党と後援会、読者・支持者のみなさんと心ひとつ
にがんばります。力強い応援を心よりお願いします。
 北海道の比例定数は8。日本共産党の議席は決して「指定
席」ではなく、11年ぶりに勝ち取ったこの議席を2年
10ヵ月で失うわけにいきません。同時に、比例2議席へ前進
することが安倍政権を終らせる確かな保障になります。
かわべ竜二比例予定候補と、全道で訴えぬきます。原稿を
書いている時点では確定していませんが、小選挙区の共闘
も必ず成功させたい。
 前回の選挙のことを思い出します。12月という極寒・積雪のなかで文字どおり
走り回ってビラを届けてくれた方、病院から力を振り絞って支持の電話をかけて
くれた方、ドラムをたたいて宣伝を盛り上げてくれた方、おいしい食事を作って
くれた方、一生懸命に手を振ってくれた方、議会の合間に奮闘された地方議員さん、
選挙事務所・地区委員会の支え‥‥他党と違う議席の重みが、日本共産党にあると
痛感しながらたたかいました。
 当選後、国会で議員バッジをつけた時に同僚議員と「本当にバッジが重い」と
話したことを覚えています。振り返れば反省ばかりの日々でしたが、道民の声を届
ける大切さを痛感しました。安倍政権の暴走や強行採決の連発には、何度も怒りの
声をあげました。もっと力をつけねばと心底、思いました。
 政治を変えるチャンスです。意気高くたたかいたい! 

自公政権の退場必ず


紙智子 参院議員
「国民の願いを胸に」

 戦争法の強行採決から2年となる9月19日、国会正門前に1万
人を超える市民が集まりました。この2年間の激動と、それに
呼応した市民運動の発展に目を見張りました。
 「誰の子どもも殺させない」と横断幕を掲げるママの会のみな
さんは、2年前は選挙に関心がなかったのに、今は「私たちの
運動と選挙はセットです。一人ひとりが行動して選挙で政治を
変えましょう」と訴えます。「市民と野党の共闘で安倍政権を
倒そう」とコールが響き、安倍退陣を求める気迫を感じます。
 安倍総理は国会開会日の9月28日に解散すると言います。
8月の内閣改造の時に言った「仕事人内閣」はどこにいったのでしょうか。国会への
丁寧な説明をすることもなく、加計・森友問題、日欧EPAなど、全く議論もなしに
言論を封殺するまさに疑惑隠し、言論封殺、道理も大義もない党利党略です。こんな
卑怯(ひきょう)な解散は見たことがありません。この暴走政治を変えるたたかいが
始まります。
 東北では、比例で高橋千鶴子さんの6選とふなやま由美さんの2議席目を、北海道
では、前回11年ぶりに衆院議席を復活させた、はたやま和也さんの再選と、川部竜二
さんの2議席目を目指しています。すべての小選挙区候補のみなさんとともに、総力を
挙げてたたかう選挙です。野党と市民の共同の力で暴走政治ストップ、自公政権の退
場を勝ち取りましょう!
                (しんぶん赤旗 2017.9.24掲載)



2017年9月23日土曜日

党利党略の解散に審判を


岩渕友 参院議員
「国会かけある記」

 安倍首相が、28日に召集される予定の臨時国会冒頭で
衆議院を解散すると言っています。森友・加計問題をめぐる
疑惑、日報隠ぺい疑惑にフタをするための、あまりにも露骨
な疑惑隠しであり、国民の怒りと批判、野党の追及に追い込
まれていることの表れです。
 野党4党は6月末に、これらの疑惑を明らかにするため、
憲法53条に基づいて臨時国会を開けと要求してきました。
この求めに応じず3ヵ月も放っておいて、ようやく臨時国会
を開くと思ったら、まともな議論も疑惑の解明もしないまま
解散する。「党利党略のための解散」「立憲主義の観点から認められない」など、
批判の声があがるのは当然のことです。こんなやり方を許すわけにはいきません。
 安倍首相は、今解散すれば多数の議席を得ることができると思っているかもしれ
ません。改憲勢力3分の2以下どころか、少数派へと追い込んで、思い知らせよう
ではありませんか。
 昨年の参議院選挙以降も、新潟県知事選挙、仙台市長選挙と共闘は発展して
きました。安保法制はもちろん、共謀罪の廃止を求める声は上がり続けています。
安倍政権を倒すための鍵は市民と野党の共闘です。そして、野党共闘を誠実に
進め、安倍政権にかわる新しい政権、野党連合政権を提案する日本共産党を大きく
することがどうしても必要です。
 市民と野党の共闘の勝利、日本共産党の躍進で安倍政権に審判を下そうでは
ありませんか。私も全力を尽くす決意です。

障害者たちの笑顔


畠山和也 衆院議員
「国民の願いを胸に」

 障害者の小規模作業所などでつくる「きょうされん」の
第40回全国大会が札幌市で開かれ、全体会に足を運び
ました。
共同作業所づくりは50年を迎えるということで、その歴史を
ふりかえるステージ企画は最後の大合唱まで圧巻!ゲストと
してスキージャンプの葛西紀明選手もいらっしゃいました。
 もともとジャズドラム製作の下請け作業をしていた知的
障害者の家族などが、親会社の倒産をうけて「自分たちで
働く場をつくろう」と作業所を設立したのが始まりでした。
地方自治体をも動かし、全国で共同作業所づくりが一気に広がり半世紀。パンフに
は「苦しかったこと、楽しかったこと、ともに泣いた日のことを思い出してみたい」
と書かれていました。
 スピーチと全国から参加した仲間の歌声に胸を熱くしました。札幌で、精神障害
を持ちながら実名を公表して運動をしてきました。宮城県女川町では、大震災後に
作業所を建て直して、歓喜の声が上がりました。基本的人権を永久の権利として保
障した憲法97条の意義が基調報告で強調されました。
 会場へ行く前に昼食を取っていたら、「畠山さん」と声をかけてくださる女性が
いました。ボランティアとして参加されるとかで、何だかうれしそう。大会を支え
るみなさんと障害者のみなさんの笑顔に、心があたたかくなった一日でした。
              (しんぶん赤旗 2017.9.17掲載)

2017年9月15日金曜日

共同の発展が歴史を開く


紙智子 参院議員
「国会かけある記」

 残暑が残る9月の午後、日差しは強く、熱い秋のたたかい
を予感させるかのように、じわりと汗がにじみます。
「市民と4野党の共闘で安倍政権にレッドカードを!」と、
4野党が勢ぞろいした共同演説会がJR新さっぽろ駅前で
行われました。
 「野党は共闘」のプラカードを持った皆さんが次々と集
まり、熱気が伝わってきます。昨年4月の衆議院5区の補欠選挙で始まった共同
が発展しています。
自由党の森ゆうこ参議院議員、民進党の池田まき道五区総支部代表、社民党道連の
豊巻絹子副代表、そして戦争させない市民の風・北海道の上田文雄共同代表、
日本共産党の私が、訴えました。
 昨年参議院新潟選挙区で自民党を打ち破って勝利した自由党森議員は、「市民
と野党の共同は、選挙の時だけでいいわけではない、国民のための政治に変える」
と訴え、民進党池田さんは、「庶民のための政治は私たちが作る。中央で何があろ
うとも、地方で庶民の命を守れるように責任をもつ」と、社民党豊巻さんは「立憲
主義を破壊する安倍政権を許さないため力を合わせよう」と、市民の風上田さんは、
「国の進路を決めるのは我々国民。戦争法を廃止、改憲を阻止するために市民と
野党の共闘が大事」と訴えました。
 野党の中で離党騒ぎなどいろんな動きはありますが、政治を動かしているのは
市民の力、国民の運動であり、揺るがない共同を求める動きが歴史を開いている
ことを感じました。
 

2017年9月5日火曜日

ソバが取り持つ縁


畠山和也 衆院議員
「国会かけある記」

 国会内には、いくつか食堂などがあります。先日、よく
行くソバ屋さんでバッタリと自民党のM衆議院議員と会い
ました。せっかくなのでと2人並んで、ソバを食べました。
 Mさんは政務3役経験があり、今は自民党内でもある
役職に就いています。ある議員立法の作業の際に面識が
できて以来の仲で、会うたびに「共産党ががんばってくれ
たから成立できた」と言ってくれます。なぜか私が取り
まとめの功労者と思われていて、そのたびに恥ずかしい
思いをします。
 このソバ屋さんは国会内だけでなく、いくつかの省庁にも出店しています。
もとは官僚出身のMさんが「よくソバを食べていたんだよ。出向でしばらく本省
から離れて、戻ってソバ屋に行ったら『しばらく来なかったじゃないか』と言わ
れてね。覚えてくれてたんだね」と話をされ、国会論戦では「共産党の議員は
本当に鋭い質問をしてくるよね」とも。立場の違いはあれ、ていねいに答弁する
Mさんを知っているので興味深く話をうかがいました。
 自民党にも議員一人ひとりに様々な方がいますが、安倍政権以降、党内がモノ
トーン(単色)化して異論を言えなくなったと言われます。いずれにしても、
憲法破壊や国民が被害を受けるような政治を終わらせることが今の一番の仕事。
その日本共産党の筋を通す姿勢は、自民党の議員もよくわかっていることでしょう。
お互いに「がんばりましょう」と述べあって、ソバ屋を後にしました。

共闘の努力 ここに


岩渕 友参院議員
「国民の願いを胸に」

 恒例となっている日本共産党東北ブロックの後援会交流・
決起集会が8月25、26日両日、青森県平川市で開かれまし
た。日帰りを含め約300人の方が参加し、会場熱気ではいっ
ぱい。とにかく元気になりました。
 昨年の参院選、7月の仙台市長選など、市民と野党の共闘
を発展させる先頭に立ってきた東北。各地の取り組みを聞い
て、どんな努力や苦労、やりがいがあったのかよく分りました。これらの経験は
総選挙にも生きるものばかりです。
 講演をした党中央委員会選対局の田熊和貴さんからは「かつては力があっても
選挙で勝つことができないこともあった。今は都議選ののように、力さえあれば
勝つことができる情勢だ」との話がありました。
 党に大きな期待が寄せられるようになったのは、後援会のみなさんの粘り強い
活動があったからこそ。この力をさらに大きくしたいと、活動を再開させた女性
後援会や文化後援会からのパワフルな発言もあり感動しました。
 こうした積み重ねが比例東北ブロックから2議席を実現しようという、大きな
力になっているのだと思います。
 津軽三味線の演奏や民謡、各県の出し物にも元気が出て、津軽富士と呼ばれる
岩木山とりんご畑、田んぼが広がる美しい景色、りんごが浮かぶ温泉にも心身と
もにすっかり癒されました。比例東北ブロックから2議席実現へ。心一つに頑張
りましょう!
          (しんぶん赤旗 2017.9.3掲載)

2017年8月30日水曜日

被災地で歴史的な母親大会


岩渕友 参院議員
「国会かけある記」

 岩手県盛岡市で開催された第63回日本母親大会に参加
しました。道内各地から参加されたみなさんともお会いし、
交流することができました。
 歴史的な大会になったと思います。来賓として達増拓也
岩手県知事と谷藤裕明盛岡市長が参加。知事と市長が一緒
に参加するのは、大会史上初とのこと。
会場が大いに沸きました。また、実行委員長はJA岩手県
女性組織協議会会長です。2015年の県知事選挙で、
野党が共闘して達増知事を誕生させ、その後も発展して
きた市民と野党の共闘が新しい変化をつくっていることに胸が躍りました。
   東日本大震災後、東北で初めて開催されることになった大会。岩手、宮城、福島
の3県で被災地をめぐる分科会が行われました。大震災から6年5ヵ月経った
被災地の現状を知ってもらう貴重な機会になりました。大会の様子は地元紙が
見開きで紹介しました。
 私にとって岩手県での日本母親大会は2回目。前回は1988年の第34回大会
です。小学生だった私は母と一緒に参加しました。といっても、暑かったことぐらい
しか思い出せないのですが。今回母は参加できませんでしたが、親子で参加される
方々も多くいらっしゃいました。
 母親大会は原水爆禁止が原点です。草の根で運動が続けられ、次の若い世代に
つながっています。その努力に思いを馳せながら、核兵器禁止条約にサインする
政府をつくらなくてはと改めて決意しました。

秋田豪雨が気がかり


紙智子 参院議員
「国民の願いを胸に」

 7月に秋田県を襲った集中豪雨。直後に高橋千鶴子衆院議員が
現地に入り政府に要請しました。8月18日に農業被害の全容を
つかむため、高橋議員、岩渕友参院議員、ふなやま由美衆院東北
比例予定候補とともに、私も秋田市と大仙市へ入りました。
 現地で、加賀屋千鶴子県議や佐藤純子、鈴木知両秋田市議、
佐藤文子、藤田和久両大仙市議と合流して、被災地を回り、
日本海に注ぐ雄物川とその支流に沿う甚大な被害の様子がわかりました。
 秋田市では、農林水産業の総額で約91億円の被害に上ることが
明らかになりました。大仙市でも過去最大の被害だといいます。
国は激甚災害指定を行いましたが、不安や心配が渦まいています。
 「農業施設や土木関係は補填(ほてん)されると言うが、自治体負担はどこまで
負担できるのか」「農作物は共済で対応するため秋の収穫まで待たなければならず、
水につかったところがこの後、病気が出ないか心配」「枝豆日本一を目指して作付
けしたところが水没。後に何を植えられるのか」「基盤整備の償還の最中にまた
被害に遭ったので、これ以上の負担は無理」などの声が出されました。
 8月24日から再び大雨が降りました。落ち着く間もなく雨のたびに不安が襲う
現地を思うと、気がかりでなりません。現地と連絡をとりながら解決に向けて取り
組みたいと思います。
            (しんぶん赤旗 2017.8.27掲載)

2017年8月23日水曜日

農業への熱い情熱たぎる姿


紙智子 参院議員
「国会かけある記」

 太田原高昭先生(北海道大学農学部農業経済学科教授、
名誉教授)が亡くなられました。講演などでは、いつも
笑顔で、実に楽しそうに語りかけ、それでいて、農業への
熱い情熱がふつふつとたぎる姿が目に浮かびます。
 北海道農業が危機に直面していた時には複合経営を
提案し、農家の経営を支えました。
日本共産党が「農業再生プラン」を提案し、各地でシンポ
ジウムを開催しましたが、パネリストをこころよく引き受け
てくださり、研究者の立場から発言してくださいました。
 北海道農業の特徴である「輪作体系」についても、「同じ作物を同じ土地に植え
続けると、連作障害が生まれるので、それを防ぐ方法として、農家自身が編み出し
たのが輪作体系であり、麦、大豆、ビート、馬鈴薯などを、ローテーションを組ん
で作付けする、変えることで連作障害からは解放された」と農家の取り組みを
評価し、励ましました。
 安倍政権が進めるTPP(環太平洋連携協定)や「農協改革」についても、
ずばり本質的な問題を指摘し、協同組合そもそも論を解き明かしてください
ました。政府が、地域に重要な役割を果たしている総合農協を否定する背景に、
農協マネーとJA全農が持っている農村市場を狙う、日本と米国の資本の野望が
あることを明らかにし、農協解体を止めるために、衆議院の農林水産委員会で意見
陳述もしてくださいました。心からの感謝を込めて、哀悼と、今後の奮闘を誓い
たいと思います。

黙っている場合じゃない


畠山和也 衆院議員
「国民の願いを胸に」

 オスプレイの訓練やめよ!
 北海道で始まった日米共同訓練は、最大規模となる2000人
の米海兵隊が参加するうえ、墜落事故を起こしたばかりの
オスプレイの飛行を強行しました。
   紙智子参院議員と即時中止するよう要請したところ、
防衛省は「安全」と強弁する米国の主張を追認した答弁に
終始しました。夜間訓練がありうるとようやく認め、
オスプレイの飛来は前日夜に関係自治体へ連絡するとも
答えました。まさに「米国ファースト」といった
ありさまです。
 監視も兼ねて、報道公開されていた訓練開始式に足を運びました。式を終えて
バスで移動するとき、米海兵隊とすれ違いました。20代前半と思われる顔立ちには
幼さが残り、笑顔で手を振る隊員も多くいました。
バス一行が日本共産党の議員だと知らなかったでしょうが、彼らが戦場でたたかう
訓練をするのかと思うと、悲しい気分になりました。
 いつも全線へ送られるのは、米国でも日本でも変わりなく若者たちです。憲法9
条の歯止めがなくなってしまえば、日本の若者たちも一緒に海外で武器を手にする
ことになるのでしょう。そんな日本にしていいのか。車中で考え込みました。
 黙っている場合ではありません。道内各地では怒りの抗議が波状的に広がって
います。安倍政権の暴走には、東京や仙台で厳しい審判も下りました。勝負はこれ
からです。
              (しんぶん赤旗 2017.8.20掲載)

2017年8月18日金曜日

北海道を米軍基地化するな


畠山和也 衆院議員
「国会かけある記」

 オスプレイは北海道に来るな! 10日から始まった
日米共同訓練に、道内から怒りと批判の声が湧き起こって
います。紙智子参議院議員と私も、防衛省へ訓練の中止を
要請してきました。
 何しろ今月5日に、豪州での訓練で墜落事故が起きた
ばかり。墜落したオスプレイは沖縄・普天間飛行場の所属
でした。昨年12月に名護市で起こした墜落事故も
同所属で、米国からの事故調査報告書もまだ出されて
いません。これでどうして、日本政府はオスプレイの
訓練を認めることができるのでしょう。
 防衛省は、ぽろっと「日米安保条約にもとづき」と言いました。安保条約の
もとでは、日本は米国にモノ言えないと白状するようなもの。おりしも核兵器
禁止条約が国連で採択されたのに、米国の「核の傘」のもとで交渉にさえ出席
しなかった態度と重なります。これが憲法九条を持つ日本政府の姿なのか。
 今月5日、矢臼別での平和盆踊りに参加しました。元自衛官の末延隆成さんが、
参加者を前に「自衛隊にいた時は反対運動のみなさんが邪魔な存在だった。
しかし、実際に自衛隊員を守っているのはみなさんだ」とあいさつされました。
まさに、たたかいはここから、たたかいは今から!という雰囲気がみなぎり
ました。
 今回の日米共同訓練は、安保法制=戦争法が成立したことを受けて強化されて
いるもの。大本から転換するため、安倍政権を解散・総選挙へ、そして退陣に
追い込みたい。

2017年8月11日金曜日

安倍政権終わりに


岩渕 友 参院議員
「国会かけある記」

 7月27日、28日、道議団、札幌市議、旭川市議、
総選挙予定候補のみなさんが行った政府交渉に、畠山和也
衆院議員、紙智子参院議員と同席しました。参加された
みなさんが地域をくまなく歩き、住民の声を丁寧に
つかんでいることが交渉のやりとりを聞いてよく分かり
ました。政府がどんな答弁をしようと、「これが住民の
声だ」と厳しく迫る言葉には説得力があり、何よりも強い
ものだと思いました。
 「反省している」と言うけれど、説得力がないのが
安倍首相です。どこでも「安倍首相は嘘ばっかりついている」と、怒りの声が
寄せられます。直近の世論調査では、安倍内閣を支持しない理由は「首相が
信頼できない」がトップとなっており、安倍政権に対する不信感はますます
大きくなっていると感じます。
 内閣改造だといって、加計、森友、日報問題などにかかわる大臣を交代し、
さらなる疑惑隠しをする。しかも疑惑の中心である安倍首相はそのままです。
大臣をやめたから終わりという訳にはいきません。真相を明らかにさせると
ともに、安倍政権を終わりにしなければなりません。
 先日、福島県内のある首長さんから、「こんな時だからこそ、日本共産党に
頑張ってほしい」と激励をいただきました。都議会議員選挙に続き、市民と
野党の共闘で勝利した仙台市長選挙でも安倍政権に審判が下りました。市民と
野党の勝利、日本共産党の躍進で政治を変えましょう。みなさんと力を合わせ、
全力で頑張ります。

2017年8月2日水曜日

シンプルでわかりやすいスローガン


紙智子 参院議員
「国会かけある記」

 第60回北海道母親大会に参加しました。1954年に
アメリカがビキニ環礁でおこなった水爆実験による被害に
抗議し、「核戦争の危険から子どもを守ろう」を合い言葉
に1955年に第一回全国母親大会が、核兵器廃絶、
被爆者援護等をスローガンに第一回原水爆禁止世界大会が
開催されました。
 平塚らいてうらは共同行動を世界にも呼びかけ、国際
民主婦人連盟は世界母親大会をスイスで開く広がりを示し
ました。60年の歩みをスケッチした映像を見ながら、
小笠原貞子さんや、多嶋光子さんなど、戦後の母親運動を引っ張ってきた先輩たち、
その志を受け継いできた母親たちの願いと運動を深く感じることができました。
 「命を生み出す母親は、命を育て、命を守ることを望みます」このスローガン
のもと、どれだけ多くの母親、女性が参加し励まされてきただろう、命を軽んずる
政治が横行する中で、このスローガンは、シンプルだけど、とてもわかりやすく、
共感できるものだと改めて思いました。
 7月27日、28日には、日本共産党の北海道委員会、道議団、札幌・旭川
市議団、総選挙をたたかう比例と小選挙区の予定候補者が勢揃いし、11省庁を
相手に政府交渉を行いました。JR北海道の鉄路廃止問題をはじめとして、各分
野の切実な要求をかかげ、全員が現場の声をぶつけて発言、政府に迫りました。
「政権末期」と言われる安倍政権に対し、解散総選挙へ気迫のこもった交渉と
なりました。

政府に事実突きつける


岩渕 友 参院議員
「国民の願いを胸に」

 日本共産党東北ブロックと北海道ブロックの政府交渉
(26~28日)に参加しました。
 地方議員や総選挙の比例と小選挙区の予定候補のみな
さんが地域をくまなく歩き、多くの声を聞いていること
を実感しました。
  交渉で住民の声を聞こうとしない政府の態度に「現場で
こういうことが起きているんだ」と、政府に事実を突きつける姿は力強い。
 福島県の要望に「原発事故をうけておこなわれているコメ
の全袋検査の継続を国の責任でおこなうこと」という項目がありました。
 先日JA福島中央会にうかがったときに、「全袋検査があるから扱ってもらえる。
期限を決めずに継続してほしい」と要望を聞いたばかりです。農家のみなさんが
継続を求めています。
 これに対して、農水省の担当者が「検査をすることで風評被害が広がるという
意見もある」と、農家の願いを踏みつけにするとんでもない発言が飛び出しました。
 私たちは「撤回するべきだ」と厳しく抗議。高橋千鶴子衆院議員が担当者を呼び、
激しいやりとりをした結果、政府側は「県の判断を尊重する」と述べました。
 国が原発事故を終わったことにしようとしている姿勢がはっきり現れた交渉でした。
 政府交渉の成果は今後のたたかいにも生きてきます。引き続きみなさんと力を
合わせて全力で頑張ります。
            (しんぶん赤旗 2017.7.30掲載)


2017年7月26日水曜日

若い世代に向き合って


畠山和也 衆院議員
「国会かけある記」

 岩見沢市・滝川市での演説会の後、青年たちと語り合う
機会がありました。「そらち憲法カフェ」と名付けて月に
一度、政治や社会のことを話し合う場として続けてきている
そうです。
 「地域に点在しているので集まること自体が大変」
「政府は農業を大事にしていない」など、どのように若い
世代が集まり、地域づくりに関わるかなど熱心な話になりました。
「カフェ」主催者の一人であるSさんの「ここに来れば話が
できるという場をつくりたかった」との言葉が印象的でした。
 労働者後援会の集まりでは、参加した女性が次のように話されました。「息子は
契約社員で手取り十二万円、職場も転々として三つ目。安定した仕事をと願ってい
ますが、息子は『自分のまわりも、そういう友達ばかり』と今の状況を当たり前と
思っているようなんです」。あらためて若い世代の置かれている現実に、胸を痛め
ながら話を聞きました。
 連合が「残業代ゼロ法案」を修正容認する動きに、労働者や組織内から批判の声
が沸き起こっています。背景には、市民と野党の共闘へ楔(くさび)を打ちたい
官邸の意向がありそうですが、ともあれ誰のための労働組合かが問われる事態。
都市部であれ農村部であれ、多くの若い世代が悩み、もがいている現実に正面から
向き合う時だと思います。
 読まれているみなさんの近くに、このような青年はいないでしょうか。つながれば
希望は見えてきます。私も力を尽くしたい。

欧州訪れ新たに決意


紙智子 参院議員
「国民の願いを胸に」

 参議院の委員派遣で、東欧のチェコ、ポーランド、北欧の
フィンランドなどを訪れました。どの国も美しい中世の町並みが
あります。
 しかし、美しいだけではない、重い現実を内在させて、今に至
っていると痛感しました。かつてカンヌ映画祭の最高賞を受賞し
たロマン・ポランスキー監督の映画「戦場のピアニスト」の舞台
となったポーランドのワルシャワで、ユダヤ人が強制的に住まわ
された居住地区であるゲットーやワルシャワ蜂起の博物館を訪れ
ると、ナチス・ヒトラーの侵攻をうけ、抑圧された歴史の爪痕があります。
  説明員の話を聞き、「戦場のピアニスト」の映像がよみがえりました。ユダヤ人
ピアニストであるシュピルマンは、強制労働を強いられながらも、反ナチス地下
活動組織に関わり、ゲットーのそばの一室に隠れ住みます。ドイツ軍との激しい
交戦の中でヒュピルマンが、ついにドイツ軍将校に見つかります。ピアニストで
あることをあかすと、ピアノの演奏を命じられ、ショパンの「夜想曲20番」を
演奏。その見事な演奏に、ドイツ軍将校は、ピアニストであることを認め、彼を
解放する。実話に基づく作品として、話題となった一コマです。
 ちょうどこの7月、国連の会議で核兵器禁止条約がはじめて採択されました。
あらためて核兵器も戦争もない世界への決意を新たにしました。
              (しんぶん赤旗 2017.7.23掲載)

2017年7月18日火曜日

政策を磨き党を知らせる


岩渕 友 参院議員
「国会かけある記」

 国会終了後に行ってきた国政懇談会。今回はみなさんの
お話をじっくり聞かせていただこうということで、紙智子
参院議員、畠山和也衆院議員とともに団体へ訪問し、懇談
しました。
それでも時間が足りなくなるほど多くの問題が出され
ました。
 地方創生とはほど遠く地域が疲弊するなかで、安心して
住み続けることができる地域をどうつくっていくのかが
問われていると感じました。また、どこでも都議選の結果が
話題になりましたが、安倍政権を追いつめる
たたかいが道内でも広がってきたことが確信になる懇談でもありました。
 畠山議員とは、経済団体への訪問・懇談も行いました。「立場の違いを超えて
納得できる政策を」など率直なご意見もいただき、みなさんのご意見も活かしな
がら政策を磨いていく必要性を実感する懇談になりました。同時に日本共産党の
ことを知らせる努力が必要だと感じました。
 7月15日に行われたある青年のつどいで、「いろいろな党のマニュフェストを
見比べた。どの党の政策が実現すれば豊かな暮らしを送ることができるか。共産党
だと思った。安倍政権と対決しているというだけではなく、日本共産党のどこが
支持されていると思うか」という質問が出されました。誰もが人間らしく生きる
ことができる社会をという、自分の入党の原点を思いました。命をかけて戦争
反対を貫き、国民主権、男女平等を掲げ続けてきた日本共産党。創立95周年を
迎えました。この党をもっと大きく!

鉄路ある風景残さねば


畠山和也 衆院議員
「国民の願いを胸に」

 東京都議選が終わり北海道に戻るやいなや、東京より暑い
連日の真夏日!14日夜の党十勝地区委員会主催の記念講演会
は、会場に何台もの扇風機が回り続けるほどでした。読者の
みなさん、熱中症などには、気をつけてください。
 この間は連日、JR北海道の路線廃止問題での懇談を続け
ています。先日は日高本線を抱える日高管内5町を、今日は
根室本線を抱える南富良野町と新得町を訪ねました。
 日高、根室両本線とも、もともとは自然災害を受けた路線
であり、その復旧は何よりも最優先されるはず。議論の土俵
をすり替えるJR北の姿勢に、厳しい意見が続出しました。
 地元で活動する市町村議や小選挙区候補、党組織が、日本共産党が4月に発表した
鉄道提言を事前に届けてくれていました。どこでも話が尽きません。ある町長さんは
「経済性だけで(路線廃止を)考えていいのか」と話し、別の町の副町長さんは30年
前の国鉄分割・民営化にさかのぼった議論の必要性に触れました。「地方を切り捨て
るのか」との意見がいずれも共通しており、国の責任を問う声も。私は国会で頑張り
ますと約束しました。
 移動中、踏切を渡る時がありました。列車は来ないとわかっていても、どの車も
一時停止して左右を見ます。ここにも鉄路があることの当然の風景です。通学、通院、
通勤…地域経済と当たり前の生活ができるよう鉄路を守る活動をいっそう強めます。
              (しんぶん赤旗 2017.7.16掲載)
 


2017年7月11日火曜日

訪問して国会報告・懇談会


紙智子 参院議員
「国会かけある記」

 東京都議選で厳しい審判を受けて、安倍政権は、まともな
反省をすることなく「信頼を回復する」といって首相はG20
に出かけました。はじめにしたことは、日欧EPA(経済連携
協定)の大枠合意です。誰との信頼でしょうか。日本国民
にはいっさい情報も出さず、関係者への説明もなく、影響
試算も出さず、一方的に合意内容をおしつけようというので
しょうか。相変わらず、国民の声を聞くつもりがない安倍
政権に、ますます国民の批判は高まるでしょう。
 北海道で5,6日と、畠山和也衆院議員、岩渕友参院議員
とともに、国会報告・懇談会をしました。これまでは集まってもらいましたが、
一人5分程度しか話せないことから、今回は新しい試みとして、こちらから訪問し、
許される時間で意見交換しました。9つの民主団体と党道議団に加え、農業、漁業
団体、消費者団体などです。どこでも歓迎していただきました。私たちも、
それぞれの団体が抱える切実な課題を受け止めながら、要求に基づく活動の大事
さを痛感しました。
 今回初めて懇談した北海道獣医師会では、「獣医師の偏在」について、「産業
動物の多いところは、人が少ない地域であり、そこでの定着を考えると、生活の
ギャップを埋めたり、配慮する必要がある。偏在の解決のためには、こうした条件
整備と教育水準を上げるための教授の配置など、既存大学での充実が大事だ」と
話してくださいました。対話の幅を広げ国会活動に生かしたいと思います。

2017年7月4日火曜日

政治は必ず変えられる


畠山和也 衆院議員
「国会かけある記」

 日本共産党は議席を伸ばして躍進、自民党は過去最低の
議席数を大幅に下回った東京都議選。安倍政権への明確な
審判となりました。北海道からのたくさんの応援も、大きな
力になりました。連帯の力が、政治を動かしました。
 私も連日、政党カーから支持を訴えましたが、足を止めて
話しかける人の多くが「安倍首相はひどすぎる」と口をそろ
えていたのが大きな特徴でした。今後、安倍首相が逃げ続けたり暴走を加速する
ようなら、さらに大きな審判を受けることになるでしょう。
いや、次なる政治戦となる衆議院選挙で必ずそうしたい!
 多くの選挙区で、市民と野党の共闘が進んだことも大きな財産となりました。
日本共産党の候補を応援していただいたり、日本共産党も他候補の支援をしたり。
これだけ多くの方と心を通わせて選挙をたたかったことは、次にも必ず生きるはず。
このつながりが強まり広がることは、政治を変える希望の道だと確信しています。
 野党四党で臨時国会を開くよう求めつつ、私も北海道での活動を強めます。
今週は道労連や北農中央会などとの懇談、釧路市での演説会、JR路線維持へ
首長さんとの懇談などを予定しています。自民・公明による安倍政治が続けば、
地方切り捨てが加速していくことは明らかです。戦争できる国づくりへ、憲法改悪
の野望も安倍首相は捨てていません。私自身も多くの方とつながり、北海道の願い
を背負って、さらに奮闘します。

怒られると思ったら


岩渕 友 参院議員
「国民の願いを胸に」

 都議選勝利へ!国会議員団も全力を尽くそうと各地で訴え
てきました。いよいよ今日は投票日です。
 演説をしていたら、こわい顔をして近づいてくる人がいま
した。怒られるのかなと思ったら「自民党支持だけれど安倍
(首相)に真剣に怒っている。この怒りを誰にぶつけたらいい
のかわからないからここに来た」と言います。「今回初めて
お宅の党へ入れた。安倍(首相)は国民のことをばかに
している」と声をかけられたり、どこでも安倍自公政権
への怒りの声が寄せられます。
 安倍首相が加計学園疑惑を隠すために獣医学部を全国に展開すると言い出したり、
自民党改憲案の提案を前倒しすると言い出したり、稲田防衛大臣が自衛隊を私物化
する発言をするなど、安倍首相、安倍政権の暴走、国政の私物化があまりにもひどい。
怒りが広がるのも当然です。
 「豊洲移転だけは絶対にイヤ」「国保料が高すぎる」「加計学園の疑惑解明を徹底
してやってほしい」「憲法守って」という声が寄せられます。
 暮らしを守ってほしいという願いを実現し、安倍自公政権への何よりの審判になる
のは日本共産党の議席です。
 前回の都議選での共産党の躍進は、その後の国政選挙での躍進につながり、市民と
野党の共闘を発展させ政治を前に動かしました。日本共産党の勝利が都政も国政も変
える大きな力になります。 (しんぶん赤旗 2017.7.2掲載)

2017年6月28日水曜日

広がる怒りと民主主義求める流れ


岩渕 友 参院議員
「国会かけある記」

 都議会議員選挙が始まりました。憲法違反の共謀罪の
強行、加計学園・森友学園疑惑など国政の私物化、暴走する
安倍自公政権に審判を下すチャンスの選挙です。日本共産党
国会議員団は告示前に事務局員のみなさんも参加する決起
集会を開き、総力を上げて都議選をたたかっています。
 街頭から訴えていると、こわい顔をして近づいてくる
方が。怒られるかなと思っていると、「自民党支持
だけれど、安倍に真剣に怒っている。この怒りを
どこにぶつけたらいいのか分からないからここに来た」と
話しをされました。同じような声が、自民党支持だ、公明党支持だという方から
次々と寄せられます。
安倍自公政権への怒りがどんどん広がっていることを感じています。
 共謀罪は、委員会での審議をすっとばして、本会議で採決するという異常な
やり方で強行されました。加計・森友疑惑にフタをするために国会は閉会したい、
けれども共謀罪はなんとしても通したいという、自分たちの勝手な都合で審議を
打ち切り、採決を強行するなど断じて許せません。加計疑惑も新たな事実が次々
と明らかになっています。
 北海道新聞が行った世論調査は、全国に先駆けて、安倍政権に厳しいノーの
審判を突きつけました。市民のたたかいが世論を動かしています。民主主義を求
める流れは止めることはできません。市民と野党が力をあわせて、共謀罪廃止、
疑惑の徹底解明、そして安倍自公政権を退陣へ追い込みましょう。

勝負はこれから


畠山和也 衆院議員
「国民の願いを胸に」

 東京都議選が始まりました。告示前は豪雨・暴風の日も
あり、その後は30度近い炎天下。それでも各区の候補は元気
よく、支部と後援会のみなさんが意気高く選挙をたたかって
います。どこでも握手が力強い。
 全国から支援に駆け付けたみなさんと休憩中に話がはずみ
ます。先日は静岡県のみなさんと一緒でした。「TPP
では、よくテレビで質問を見ていたよ」「児玉健次さん
(元衆院議員)は元気かい」。国会談議に花を咲かせている
と、元衆院議員の平賀高成静岡県議が見えられました。
 「僕が当選した時は、東海ブロックで3議席を取ると思わなくて風呂に入って
いたんだよ」と笑って話す平賀さんから、あたたかい激励をもらいました。
 休憩を終えて宣伝へ向かうときに、その場にいたみんなで「都議選に勝利しよう」
「安倍自公政権を終わらせよう」と誓い合いました。連帯の力に、とても励まされ
ました。
 どこでも訴えに足を止めて聞く方がいます。自転車を止めて聞き、拍手をして
いった男性。ウンウンとうなずき、通り際に「頑張って」と声をかけてきた女性。
必ず支持は広がると確信する一方、まさに勝負はこれからという激しさです。
 「1人でも多くの都民に共産党の声を届けたい」。私も政党カーで連日、訴え
ます。北海道・東北のみなさんの頑張りと全国の連帯の連帯の力で都議選勝利を!
            (しんぶん赤旗 2017.6.25掲載)

2017年6月23日金曜日

安倍政権が震え上がる審判を

紙 智子 参院議員
「国会かけある記」

 10日は久しぶりに仁木町での後援会の集いに、翌日には
札幌市厚別区の行動に参加し、午後から東京に戻って都議選
の応援に入りました。
 安倍暴走政治に対する国民の怒りは、東京も北海道も同じです。
テレビや新聞で、リアルタイムで情報が流れ、安倍政権への
不安、怒りが広がりました。八王子市では、街頭で年配の
女性が「もっとしっかりしてよ!」というので、「何に腹を立てているのですか?」と
聞くと「安倍さんよ、安倍さん、何とかして!」と加計問題で前文部科学省の事務次官
を攻撃する安倍政権の卑劣さに対する怒りをぶつけられました。
 一方、厚別区では、訪問先で「テレビ見て共謀罪に対する金田法務大臣のひどい答弁に腹を立てていたところなの、ほんとに何とかならないの?」と言われ、安倍政権の横暴ぶりを話すとともに、「都議選で日本共産党を勝利させ、安倍政権が震え上がる審判を下しましょう! そのためにお知り合いの方に支持を呼びかけて!」とお話しし、しんぶん
赤旗も購読していただきました。
 6月18日で国会が閉会となりましたが、加計学園、森友学園など国政の私物化疑惑にはふたをしたまま、内心の自由を踏みにじる共謀罪法の審議を打ち切り、強行した安倍政権の傲(ごう)慢(まん)さに、国民の批判がますます高まっています。各紙の世論調査でも、軒並み内閣支持率が急落し、不支持が上回ってきました。都議選で審判を下し、安倍政権を退陣に追い込みましょう!

怒りを都議選に込め

紙 智子 参院議員
「国民の願いを胸に」

 1月から半年続いた通常国会が閉会しました。何と言っても、
安倍政権の傲慢(ごうまん)さが際立つ国会でした。
安部首相は予算委員会などで聞いていることに答えず自分の
考えをまくし立てる、森友学園や加計学園の問題など安倍首相
の進退にかかわることになると、証人喚問には応じず疑惑隠し
です。
 「総理のご意向」が働いたとされる文書は「怪文書」などと
いって切り捨てる一方、悪法は数の力で強行。内心の自由も踏み
にじる「共謀罪」法は法務委員会の審議を無理やり打ち切って
本会議で採決する横暴ぶり。
 「もり」もあれば「かけ」もある。そしてまだ飲み込んでいないうちに「ハイ、
次!」とおわんに入れる「わんこそば」のように農業関連8法に福島法を次々と
押しつけました。
 国会での野党共闘も広がりました。共謀罪は廃案を、安倍政権のもとで憲法改悪
に反対、森友、加計問題の徹底追及に力を尽くすことを確認しました。
 農業では雑誌「女性のひろば」8月号の企画で、参院農林水産委員会に所属する
民進党の徳永エリ議員、田名部匡代議員、無所属の舟山やすえ議員と私の4人で
「農業女子」座談会を行い、政治家になるきっかけや農業に対する思いを語り合い
ました。
 国会は、閉会してもたたかいは続きます。怒りを都議選に込め日本共産党の勝利
で示しましょう。 (しんぶん赤旗 2017.6.18掲載)

2017年6月14日水曜日

ジャガイモに込める思い


畠山和也 衆院議員
「国会かけある記」

 この原稿を書いている時点では、国会会期末まで残り
一週間。国会内外の奮闘で「共謀罪」法案を廃案にする
ため、私も最後まで力を尽くします。
 ある与党議員とエレベーターでバッタリ。話題は
加計学園疑惑。「地元で支持者から『安倍さんも、
もう少しまるく話ができないものか』と言われたよ」
とのこと。首相が話を「まるく」収めることなど想像
できませんが、まともに答弁していない首相の姿勢は
見透かされているんですね。
 北見市での演説会後、農家のみなさんと懇談する機会がありました。
シロシストセンチュウというジャガイモに付着する線虫被害が周辺であり、
その影響で生食ジャガイモが作付けできないことについての要望です。
国や道からは「加工用として出荷を」と言われるものの、生食用と加工用では
価格差が大きく、かつ種イモも確保しているので何とか補償ができないか、
というもの。
 これまでもシロシスト対策は農水省へ要望してきましたが、あらためて
翌日に農水省職員と話し合いました。一時間後、その職員から「私か上司か、
どちらか現場へ行きます」と電話がありました。何とか良い方向へ進んで
ほしいし、少しでも現場の力になれるかなとホッとしました。
 今日は冷たい雨が降っています。連続して北海道を襲った昨年の台風で、
畑から流れ出したタマネギやジャガイモを思い出しました。今年は無事に収穫
できるだろうか。政治は何ができるんだろうと考える毎日です。

 

2017年6月7日水曜日

民主主義を求める流れは止められない


岩渕 友 参院議員
「国会かけある記」
 
 先月、つどいに呼んでいただきライラックの咲く札幌に
うかがいました。つどいでは、久しぶりの再会を喜びあい、
初めての出会いがあり、「コラム、いつも読んでいるわよ」
と声をかけて下さる方もいて、大変励まされました。衆院
法務委員会で共謀罪法案が強行採決された直後ということ
もあり、必ず廃案に追い込もうと決意しあう場になりました。
 つどいの合間をぬって、畠山和也衆院議員と街頭
から訴えると、「安倍政権倒してほしい」と声をかけて
下さる方が。集会やデモ、街頭からの訴えが広がるなかで、共謀罪法案がどんな
法案か、安倍政権のあらゆる分野での暴走、国政の私物化の実態などが知られる
ようになり、怒りが広がってきているのだと感じました。北海道新聞による全道
世論調査では、安倍内閣の支持率が下落し、「支持しない」との回答が大きく増え、
57%にものぼっています。
 共謀罪法案の審議が参議院で始まりました。政府は「共謀罪は人権を制約する」
と国連が懸念を示していることにまったく答えないという異常な態度をとり、
参院の論戦で一般人が広く監視対象となる危険が明らかになっています。
 原発再稼働反対!安保法制反対!など、政府は声をあげる市民が広がることを
おそれているからこそ共謀罪を強行しようとしています。民主主義を求める流れは
止めることはできないということを、市民と野党のたたかいで示そうではありま
せんか。共謀罪を廃案へ!全力でがんばります。

「政権倒して」の声


岩渕 友 参院議員
「国民の願いを胸に」

 「安倍政権を倒してほしい」
 衆院法務委員会で「共謀罪」法案が強行採決された直後、
札幌駅前で畠山和也衆院議員と訴えているとこんな声が
かかりました。国民のなかに怒りが広がっていることを
強く感じています。
 世論調査では、共謀罪について「審議の進め方がよく
ない」「衆議院での審議は不十分」と答えた方が6割に
のぼります。
 ところが1日、安倍晋三首相はラジオ番組の収録で「不安
を広げるための議論を延々としている」と述べました。参院での審議が始まった
ばかりだというのに、国民の声をまったく聞かない姿勢があらわになっています。
 政府は、「共謀罪は人権を制約する」と国連が懸念を示していることにまったく
答えないという異常な態度をとっています。
 参議院の論戦で、組織的犯罪集団が環境保護団体などを隠れみのにしている場合
は「共謀罪」の適用対象となると答弁するなど、「隠れみの」かを調べるために
一般人が広く監視対象となる危険が明らかになっています。
 廃案を求める集会やデモが北海道・東北各地で大きく広がっています。原発再
稼働反対!安保法制反対!など、政府は声をあげる市民が広がることをおそれて
いるからこそ「共謀罪」を強行しようとしています。
民主主義を求める流れは止めることはできないということを、市民と野党のたた
かいで示そうではありませんか。私も全力でがんばります。
         (しんぶん赤旗 2017.6.4掲載)

2017年5月31日水曜日

政治の私物化を許さない


紙 智子 参院議員
「国会かけある記」

 参議院で「共謀罪法案」の審議が始まりました。朝日新聞
の世論調査では、「今国会での成立は必要ない」は64%、
「政府の説明は不十分」は78%に及んでいます。国会論戦
を通じて、法案は、内心を処罰するものであり、市民が処罰
の対象になる可能性があることが、わかるにつれて、国民の
批判も、日に日に強くなってきました。参議院では、そう
した国民の疑問により一層わかりやすい議論で、徹底して
審議し、廃案に追い込むため力を尽くします。
 加えて今週、焦点として浮上するのは、加計学園の獣医師学部新設についてです。
これまで「獣医師は全体として充足している」「新たな学校建設は必要ない」と
して、この52年間、申請されても却下されていたのに、なぜ突然、認められた
のか?。そこに、「安倍総理の意向」が働いていた疑惑が高まり、それを裏付ける
内部文書の存在が明らかになりました。
 菅官房長官は、「怪文書」と切って捨てたけれど、次いで、文部科学省の前事務
次官が登場し、記者会見で「文書は本物」と語ったことで、一気に国民の疑惑は
深まり、真相究明を求める声が大きく膨らんでいます。政府は説明する責任が
あります。そのためには、総理質疑、参考人、証人喚問等が必要です。それが
出来ないというなら、国民の税金を使った政治の私物化に他なりません。
 憲法九条の改憲発言、共謀罪法案、森友学園、加計学園等、政治の私物化を許さ
ないたたかいを広げます。
 

「隠ぺいの極み」政権


畠山和也 衆院議員
「国民の願いを胸に」

 自民・公明・維新がごり押しした「共謀罪」法案は、いよ
いよ国連からも疑念の目が向けられました。政府は説明どこ
ろか「不適切」だと切って捨てる態度に。国連にまで盾突く
姿勢は、あまりにも異常です。
 加計学園をめぐる疑惑では、文科省前事務次官が「総理の
ご意向」文書の存在を認めました。事務方トップの発言です
から極めて重いものなのに、ここでも政府はまともな調査も回答もしないまま。隠ぺいの極み!
   安倍政権は「モラル崩壊」という水準を超えて、危険な
独善性が前面に出てきました。しかし自分たちに不都合な事実をすべて隠そうとする
姿勢は弱さの表れ。世論と論戦で追い込めれば、ガタガタと崩れていくのは間違い
ありません。
 農林水産委員会で、ちょっとした”異変”がありました。「畜産経営の安定に関する
法律」改正案の付帯決議に、「規制改革推進会議の意見は参考にとどめ」と盛り込
まれ、与党も含めて決議されました。
 規制改革推進会議とは、農業や医療の規制は「岩盤」だと攻撃してきた安倍首相
肝いりの民間議員機関です。この法案もその流れで出てきたもので、与党内での
「上からの改革」への不満がくすぶっていると思いました。
 だからこそ、多くの方々と私も政治を変える道を語り合いたい。安倍政権への
たたかいは、新しい政治をつくる準備の期間。どっしり構えて頑張りぬきます。
           (しんぶん赤旗 2017.5.28掲載)