2016年9月19日月曜日

米どころ秋田の不安


紙智子 参院議員
 「国民の願いを胸に」

 夏真っ盛りの秋田へ、岩渕友参議院議員とともに、農業調査に行
きました。太陽の強い日差しをうけながら、園芸メガ団地を視察。
「もともと米をつくっていた地域だったが、若い人がいなくなり、この
まま土地を荒らすわけにはいかないと、一昨年、奮起して法人を
たちあげた」と言います。ダリア、枝豆、ネギ、大豆などに挑戦。
なんとか軌道に乗せたいと一生懸命頑張ってきました。
 「1枚の畑を大きくして効率を上げるというのもわかるが、大きく
なればなるほどきめ細かさが失われ作り方が粗末になる」とも言い
ました。ここにTPP(環太平洋連携協定)となるとどうなるのか、先が
見えずに不安だとの声が出されました。
 その影響と受け止めについて、関係者の意見を聞き取りました。
秋田県は、新潟や北海道につぐ米の大生産地ですから、その影響は避けられません。
米の直接支払交付金1万5000円が昨年半減され、2018年には廃止になるため、
農家の収入が大幅に減ることになります。ある行政関係者は「農家が一番不安に思って
いるのは米の問題。米国やオーストラリアから米が入ってくるのに何も影響がないという
のもおかしい」と疑問を呈しました。現場は、納得していないことを痛感しました。
 いよいよ臨時国会ではTPPが一大争点となります。参議院選挙をうけて、新たな共同
の力で未来を開くため頑張ります。 (しんぶん赤旗 2016.9.18掲載)