2016年7月25日月曜日

熊本での視察から


畠山和也 衆院議員
 「国民の願いを胸に」

 参院選を終えて、国会は委員会派遣(閉会中審査)が相次いで
います。衆議院農林水産委員会は熊本県へ。農家の現状を中心
にした視察が目的です。
 大津町、西原村と向かいました。屋根の瓦が飛び、ブルーシー
トをかけた家が増えてきたと思ったら、半壊・全壊の家が次々と
目に飛び込んできました。資材高騰や業者の人手不足も重なり、
補修・改築も追いついていません。仮設住宅も、先日完成した
ばかりという状況でした。
 酪農家からは、31頭いた乳牛などを売ったり北海道へ預託した
りで、ガランとした畜舎で現状をお聞きしました。畜舎内には亀裂が走り、隣の管理棟は1㍍も
陥没。集落の仲間と話し合い営農継続を決断したとのことですが、政治の支えがどうしても
必要だと痛感しました。
 花卉(かき)農家のハウスも、直下に断層が走っていたため一直線に地盤が隆起し、まるで
階段のなかにハウスが立っているかのよう。支援の申請も「まだ業者からも見積もりが来ていな
い」ため提出できず、参加委員の総意で、その場に同行していた農水省職員に柔軟な対応を
求めました。
 帰りの飛行機から眺めると、先ほど見た屋根のブルーシートが随所に見えました。あの家に
今、住んでいるのだろうか…。現状を受け止め、地に足をつけた活動に臨みます。
                        (しんぶん赤旗 2016.7.24掲載)