2016年5月12日木曜日

ある母の涙


森つねと 道国政相談室長
 「かけある記」

 いわぶち友さん(参院比例予定候補)と札幌市内で女性の
つどいに参加したときのことです。若いシングルマザーの
発言に会場が静まりました。
 家計を助けるために高校時代から働いてきたというこの
女性は、子どもを授かりますが、事情から一人で育てる決意
をします。
派遣会社に登録し、「日中・土日休み」の条件で仕事の紹介
を待つものの、条件が合わず連絡はほとんどありません
でした。
 やむを得ず、平日以外の勤務もある仕事を選択。しかも、
保育園が開園する朝七時に子どもを預けて、ぎりぎり出勤
時間に間に合う早朝からの勤務です。
 娘さんと触れ合うことができるのは朝、晩の限られた時間だけ。
さらに、保育園が休みのとき、小さな娘さんを一人にするわけにはいかず、実母に預け
て働きに出ますが、そのたびに「娘のことを考えていない」と責められ、けんかに…。
 そんな母親の心情を察した娘さんは、「母ちゃん、仕事しないと生きていけない
ものね」と言って、けなげに見送ってくれるそうです。
 何より不安なのは、短期雇用でつなぐ先行きの見えない生活です。「もっと働き
やすく、子育てしやすい社会になってほしい」。震える声で訴えた母親の目からは、
悔し涙が流れていました。
 女性や子どもが生きづらい社会に未来はありません。母親の涙を目に焼き付けて、
政治の転換を訴えていきます。