2016年1月10日日曜日

個人の幸せを何より大切にする国に


森 つねと 道国政相談室長
  「かけある記」

  新しい年を迎えました。正月は久しぶりに実家に戻り団らん
することができました。昨年の正月との一番の違いは、何と
いっても家族の中に息子がいることです。私の父と母との
抱っこの争奪戦にあい、少々戸惑い気味の息子を見て微笑
ましく思いました。
 さらに嬉しかったのは、息子が笑う顔を初めて見られた
こと。おむつを替えるたびに「あ~あ~」と言って、
にっこり笑うんです。その姿にみんなが幸せな気持ちになりました。
 「ほっかい新報」の新年合併号では、「明日の自由を守る若手弁護士の会
(あすわか)」のメンバーで「猫耳弁護士」として馴染みがある
川上麻里江さんと対談しています。問題意識を共有
したのは自民党の改憲草案。とりわけ憲法13条の改悪でした。
 人は誰もが生きる価値を持つと同時に、誰とも替えることができない唯一無二の存在
です。だからこそ憲法13条で、すべて国民は「個人として尊重される」と規定して
いる。それを改憲草案では、「人として尊重される」と、「個人」を「人」一般に置き
換えてしまっています。
 「戦争できる国」にするために、立憲主義を破壊し、国民の上に国家を置く安倍
政権。戦争をさせないことと、個人の尊厳を守るたたかいは表裏一体です。
 日常の暮らしの中にこそ、守るべき平和があります。子どもたち一人ひとりの成長
をみんなで喜びあえる国にしたいと、心から思った今年のお正月です。