2015年11月12日木曜日

TPPは決まっていない、これからが大事


紙智子 参院議員
 「国会かけある記」

 道南の日本海側に面している海沿いの町、せたな町は、人口
9000人ほどです。大成町、北桧山町と瀬棚町が合併し10
年間に二割の人口減となりました。農業と漁業を基幹産業
とし、食料もエネルギーも地産地消、食料自給率は940%
です。議会はこれまで、9回にわたってTPP反対の意見書を
可決してきました。にもかかわらず、今回の「大筋合意」。
「このまま黙って指をくわえていていいのか」と、議会が呼び
かけ今回のシンポジウムが企画されました。
 各議員がそれぞれ参加を呼びかけ、当日は近隣の今金町、
森町、八雲町、上の国町、遠くは由仁町からも、議員や役所の
職員、農協職員住民ら約300人が参加しました。
「TPPの大筋合意をどう見るのか」「国会決議との整合性」「一次産業に支えられて
いる自治体が、TPPにどう向き合えばいいのか」等のテーマで、自民党、民主党、
日本共産党、新党大地の四党の国会議員と道議会議員が参加し議論しました。
 私は「政府は決まったかのように宣伝しているが、まだ、決まっていないし、これか
らが大事だ」と訴えました。会場からは「影響を明らかにせよ」と声が出されました。
「もう、やられてしまうのかな、と暗い気持ちだったが、これからだとわかって元気が
出た。しっかり声をあげ続けたい」との感想が出されました。
 宮城県議選に続いて、安倍政権の暴走政治ノーを突きつける国民の戦いは、
こうした北の町からも起こっていると力強く感じました。