2015年3月23日月曜日

国民の願いを胸に



紙智子 参院議員
 「胸に響いた町長の言葉」

 東日本大震災・原発事故から4年。
福島県浪江町の追悼会に参列しました。行なわれたのは
二本松市。
今も全町避難が続き、役場は同市に移したままです。
 馬場績町議とともに、会場へ着くと、馬場有町長をはじめ、
議会の皆さんが「来ていただいてありがとうございます」と
迎えてくださいました。
浪江町の皆さんは地震・津波に加え、原発事故の被害によって、
ふるさとを離れて暮らさざるを得ません。
 遺族を代表して追悼の辞を述べた高野里瑚さんは大学1年生になりました。
大好きだった祖父母を失い、もう会えない寂しさと同時に「亡くなった人たちの
死を無駄にしません」と語りました。
前に向かって生きる決意を彼女の後ろ姿から強く感じました。
 馬場町長のあいさつから152人が亡くなり、いまだに32人が行方不明で
あること、東京電力福島第1原発の爆発で救援活動ができなかった悔しさが、
ひしひしと伝わってきました。
 町長は「全町民の避難が続いています。一人ひとりの暮らしの再建が不可欠。復興を
必ず成し遂げることを誓います」と。
その一言一言が、胸に響きます。
 政治家がやらなければいけないことは、まだまだたくさんあります。
これからも、住民の皆さんの声を聞き、心に寄り添い、打開に向けて取り組んでいく
決意をあらたにしました。
                      (しんぶん赤旗 2015.3.20掲載)