2015年2月20日金曜日

国民の願いを胸に



紙 智子 参院議員
 「これからも被災者とともに」

 東日本第震災から4年目の冬を迎えた福島県へ、初当選の
藤野保史衆議院議員と行きました。
私は県議のみなさんと、福島県漁連、いわき市漁協を訪ね
ました。
 原発事故による放射能汚染で今も漁に出ることができず、試験
操業で時々水揚げし検査しています。
対象魚種は増え、「スケソウタラの他にアワビ、青のりもとれる
ようになった」と、うれしそうに語りました。
 しかし、汚染水流出問題のたびに不安が再燃。
原発事故以降、漁業者は汚染水の海への放出・露出を行わないように
再三求めてきたのに、原子力規制委員会が海洋放出などを前提とした
方針を示したことへの怒りが次々と出されました。
 JA福島中央会とJAふたばを訪ねました。
「賠償請求額は4年たっても依然減少していない。これは商業者だけの問題ではない。
復興に全力を挙げている中での賠償打ち切りだ」と強い怒りが出されました。
 安倍総理は、昨年の総選挙の第一声を被災地で行ったけれども原発事故の問題に
ついては何も語りませんでした。
「福島の復興なくして日本の再生なし」と言いながら、被災地の願いに耳を傾けず、
損害賠償を打ち切ろうとする安倍政権に、怒りがわいてきます。
 被災地の皆さんと力を合わせて、加害者である国と東電に責任を果たさせるために、
これからも、力を尽くして頑張る決意です。
                    (しんぶん赤旗 2015.2.20掲載)