2014年10月11日土曜日

無理があるよなあ



 大門実紀史参院議員 「国会かけある記」

 実質所得の低下によって消費が落ち込んでいます。
特に年収300万円以下の世帯の消費が激減。
この層は大企業の非正規労働者や中小零細企業で働く
労働者が多く、賃金が上がらないのに物価だけが上がり、
生活費を切り詰めるしか術がありません。
このうえ消費税が10%に上ったら、生活が破壊され、
消費全体も底割れしてしまいます。
 また大企業向けの法人税減税の財源にするため、
会社の規模に応じて税をかける外形標準課税を中小
企業にも拡大する案が検討されてきました。
この税は、人間にたとえると、稼ぎがなくても生きている
こと自体に税金をかけるようなもので、しかも身体の大きな人は「余計に空気を
吸った、場所をとっている」という理由でたくさん税金を納めなければならない。
こんなおかしな税金を赤字の中小企業にまで適用しようというのです。
 大企業を優遇する一方で、所得の低い層や中小企業には重い負担ばかり
背負わせる政治がまかり通っていいのか。
増税反対の世論は高まっています。
 先週、国会のエレベーターで参院自民党の幹部が私に「共産党のいうように、
消費税の増税も外形標準課税も無理があるよなあ」といいました。
「ありすぎるよ」と私。
 今週になって、政府・与党内に外形標準課税の拡大は今回見送ろうという
動きが出てきました。
消費税増税も含めこれ以上、安倍さんの無理を通させてはならない。
国会論戦とともに、さらに世論と運動を広げて跳ね返しましょう。