2014年8月19日火曜日

被爆者の願いが込められた「憲法9条」




  森つねと日本共産党北海道委員会国政相談室長
     「かけある記」


 8月15日。今年も終戦記念日を迎えました。69回目
です。
紙智子参院議員、小形かおり札幌市議と大通公園で街頭宣伝
を行いました。
日本軍国主義がおし進めた侵略戦争と植民地支配によって、
2000万人を超すアジアの人々、310万人もの国民の命が奪われました。
私は、犠牲となったすべての人々の苦しみ、無念さに思いを馳せ、
「二度と戦争をしてはならない」と訴えました。
 ところが先日、犠牲者の思いを踏みにじるような出来事がありました。
8月6日、道被爆者協会主催の原爆死没者北海道追悼会に参列したときのことです。
 公明党の衆院議員が参加しあいさつ。
議員は「平和の党」を強調したうえで、「戦争反対を唱えるだけではだめだ。
これからは積極的平和主義だ」と力説したのです。
積極的平和主義とは、戦力不保持や交戦権を否認した憲法9条を否定し、集団的自衛権
行使に道を開くための常とう句として安倍首相が用いている言葉です。
 しかも、被爆者が「戦争は反対」だと述べた後の発言。
議員の次にあいさつした私は、頭から火が噴き出るような思いを抑えながら、
「(集団的自衛権行使容認の)閣議決定の撤回を強く求めます」と述べました。
 原爆投下で「地獄」を見た広島、長崎の人々。
この経験が「戦争のない世界」の理想を、最も先進的な形で具体化した憲法9条を生み
ました。
憲法を守り、世界平和に貢献する日本へ―。決意をあらたにしています。